浄土真宗(じょうどしんしゅう)は鎌倉時代初期の1224年に、宗祖・親鸞聖人(しんらんしょうにん)によって開かれた大乗仏教の宗派のひとつです。あらゆる生きとし生けるものを救済するため「南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)」という声の仏さまとなった阿弥陀如来さまの願いのはたらきである 「本願力(ほんがんりき)」 に照らされて、阿弥陀さまの願いのお心に背を向けて生きてきた自らの姿に気づかされ、その私がそのまま既に阿弥陀さまに抱かれて悩み苦しみの世界を離れ、真実の世界であるお浄土に往きて生まれることが定まった身となることを喜び、阿弥陀さまのご恩に報じる「南無阿弥陀仏」のお念仏をいただく身となる教えです。

 浄土真宗の教えはお釈迦さまが説かれたお経「仏説無量寿経」「仏説観無量寿経」「仏説阿弥陀経」を根本として、インド・中国・日本の7人の高僧方によって発展し、親鸞さまがその教えをあきかにして私たちにお示しくださいました。親鸞さまの没後、その教えは親鸞さまのお弟子と子孫によって継承され、先達の努力によって800年間にわたり大切に伝えられ、現在では浄土真宗は真宗10派に別れて脈々と受け継がれています。

 浄土真宗本願寺派はその真宗10派のひとつで、親鸞さまの曾孫である本願寺第3世 覚如上人(かくにょしょうにん)によって本願寺教団の基礎が形作られ、本願寺第8世 蓮如上人(れんにょしょうにん)によって教えが全国に広がり、本願寺12世 准如上人(じゅんにょしょうにん)の時代に本願寺派―西本願寺と大谷派―東本願寺に別れて現在に到ります。私たちの住蓮寺は浄土真宗本願寺派のお寺です。

 住蓮寺の正式名称は「築地本願寺 横浜保土ケ谷布教所 住蓮寺」といいます。東京都中央区にある築地本願寺の布教所としてのお寺で、浄土真宗本願寺派の横浜市保土ケ谷区にある唯一のお寺です。2020(令和2)年1月31日に開所いたしましたが、その前身である横浜布教所 住蓮寺は1984(昭和59)年より2019(平成31)年まで36年間、横浜保土ケ谷の地でお念仏のみ教えを門信徒の皆様とともに学びともに喜び、のちの私たちの世代へとひろめ伝えてくださいました。

 現在、住蓮寺では報恩講(親鸞さまの御命日の法要)やお盆・お彼岸等の年中行事・法話会を毎月1回開催しております。皆さまのご参加をお待ちしておりますので、お寺は初めてという方も是非是非ご参拝ください。皆さまのお越しをお待ちしております。

横浜保土ケ谷布教所 住蓮寺
住蓮寺 通用門